【解析】キュレルとミノン薬用シャンプーはどっちがいい?選び方を美容師が比較してみた


キュレルとミノン薬用シャンプーは、どちらも頭皮トラブルを抱える人に適した医薬部外品のシャンプーです。
どちらもフケや痒みを防ぐ有効成分(グリチルリチン酸2K)を含んだ医薬部外品シャンプーに!





ただしそれぞれ特徴やあう肌質が異なるため、こちらの記事を参考に選んでみてください!
- 脂性肌・皮脂分泌が気になる人は「キュレルシャンプー」がおすすめ!
- 敏感肌・乾燥肌は「ミノン薬用ヘアシャンプー」がおすすめ!




【比較表】キュレルとミノン薬用シャンプーの違い


![]() ![]() キュレルシャンプー | ![]() ![]() ミノン薬用ヘアシャンプー | |
価格(税込) | ¥1,100 | 1,700前後 |
有効成分 | グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症) | グリチルリチン酸2K(抗炎症) |
皮脂・汚れの洗浄力 | 強め | マイルド |
低刺激性 | やや洗浄力が強め | より低刺激 |
香り | 無香料 | 微香性 |
おすすめの肌質 | 脂性肌 | 乾燥・敏感肌 |
仕上がり | さっぱり・サラサラ | ややしっとり |
成分表を比較したい方はこちらをタップ
キュレル
有効成分:グリチルリチン酸ジカリウム
<その他の成分>
水、ラウレス硫酸Na、ラウリルヒドロキシスルホベタイン液、アルキルグリコシド、POE(16)ラウリルエーテル、PPG、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、安息香酸塩、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na、無水クエン酸、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液、POE・POPジメチコン共重合体、エタノール、エデト酸塩、水酸化ナトリウム液、オレンジ油、水酸化ナトリウム、ユーカリ油
ミノン
有効成分:グリチルリチン酸2K
<その他の成分>
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、BG、POEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル、ラウリン酸ポリグリセリル、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、安息香酸Na、パラベン、香料、ヒドロキシエタンジホスホン酸液
【成分解析】美容師が見るキュレルとミノンの比較ポイント


医薬部外品の有効成分を比較


キュレルもミノンも医薬部外品のシャンプーとなり、フケやかゆみを防ぐ有効成分として「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されています。
グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草(カンゾウ)由来の抗炎症成分で、頭皮のかゆみや炎症を抑える効果あり。敏感肌向けのシャンプーやスキンケア製品によく配合される。



医薬部外品のシャンプーは有効成分が配合され、フケ・かゆみ・頭皮の炎症予防などの効果が認められているシャンプーです。医薬品ほどの強い効果はありませんが、一般のシャンプー(化粧品)より頭皮トラブル対策に特化しています。
洗浄成分を比較
- キュレル → ラウレス硫酸Naが主成分で全体的に洗浄力が強く、皮脂をしっかり落とせるため脂性肌向け
- ミノン → アミノ酸系洗浄成分を中心に構成され、低刺激で乾燥肌や敏感肌向け
キュレルの洗浄成分


成分名 | 特徴 |
---|---|
ラウレス硫酸Na | 強い洗浄力と泡立ちを持つ界面活性剤。人によっては刺激性もあるため敏感肌や乾燥肌には不向き |
ラウリルヒドロキシスルホベタイン液 | 低刺激なベタイン系洗浄成分で、髪のコンディショニング効果もあり |
アルキルグリコシド | 洗浄力や脱脂力が強めで、敏感肌の方は注意した方がいいかも |
POE(16)ラウリルエーテル | 泡立ちを良くしながら、刺激を緩和する作用あり |
ヤシ油脂肪酸エタノールアミド | 泡質を調整し、洗浄力をサポートする成分 |
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na | 低刺激なアミノ酸系洗浄成分で、潤いを残したしっとりした質感をつくりやすい |



キュレルは洗浄力&脱脂力が強力なサルフェート系(ラウレス硫酸Na)が主成分となり、全体的に洗浄力が強めになています。




ミノンの洗浄成分


成分名 | 特徴 |
---|---|
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液 | 低刺激なアミノ酸系洗浄成分で、潤いを残したしっとりした質感をつくりやすい |
ラウロイルメチル-β-アラニンNa液 | やさしい洗浄力を持ち、頭皮や髪に優しい成分 |
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液 | マイルドな洗浄成分で、泡立ちをよくしながら刺激を抑える |
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド | 泡質を改善し、洗浄力を調整する成分 |



ミノンはマイルドなアミノ酸洗浄成分をもとに、全体的に低刺激性にこだわった配合成分になっています!




コンディショニング成分を比較
- キュレル → 「ユーカリ油」や「オレンジ油」による皮脂バランス調整効果があり、さっぱりした仕上がり。
- ミノン → 「BG」や「ラウリン酸ポリグリセリル」など保湿重視の成分が多く、しっとりとした仕上がり。
- とはいえヘアケア効果はどちらも低いため、カラーやダメージ毛だと物足りなさあり
キュレルのコンディショニング成分例


成分名 | 特徴 |
---|---|
ユーカリ油 | 抗炎症作用・保湿効果 |
オレンジ油 | 皮脂バランスを整える・さっぱり感 |
PPG | 髪の柔軟性を高める |



キュレルは全体的にサラッと軽めの質感を体感しやすい処方になっていました!


ミノンのコンディショニング成分


成分名 | 特徴 |
---|---|
BG(ブチレングリコール) | 保湿・頭皮の乾燥を防ぐ |
POEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル | 髪の滑りを良くする |
ラウリン酸ポリグリセリル | 頭皮の潤いを守る |



ミノンのほうが保湿効果は体感しやすく、乾燥肌にはより適した処方になっていました!
フケ対策シャンプーで選ぶポイントは?自分にあったフケタイプから決めよう!


フケ対策でシャンプーを選ぶ際は、乾燥性か脂性フケなのか理解しておくと失敗しにくくなります。



下記に特徴やおすすめタイプをまとめたので参考にしてください!
フケの特徴やおすすめシャンプー
フケの種類 | 特徴 | おすすめシャンプーのタイプ |
---|---|---|
乾燥性フケ | 細かく白いフケがパラパラ落ちる。頭皮が乾燥しやすく、かゆみを伴うことも。 冬場やエアコン使用時に悪化しやすい。 | アミノ酸系・保湿成分配合シャンプー(セラミド、ヒアルロン酸、グリチルリチン酸ジカリウムなど) |
脂性フケ | 大きめでベタついたフケが出る。頭皮が脂っぽく、ベタつきやすい。 夏や湿気の多い時期に悪化しやすい。 | 洗浄力が高めのスカルプシャンプー(ピロクトンオラミン、サリチル酸、メントール配合など) |
【選び方まとめ】キュレルは脂性肌、ミノンは敏感・乾燥肌におすすめ!


上記のフケタイプや、配合成分をもとにキュレルとミノンの選び方をまとめるとこちら。
選び方まとめ
![]() ![]() キュレルシャンプー | ![]() ![]() ミノン薬用ヘアシャンプー | |
肌質 | 皮脂が多く、ベタつきやすい | 乾燥しがちで、頭皮が敏感 |
洗い心地 | 頭皮をしっかり洗いたい | 低刺激でやさしく洗いたい |
仕上がり | さっぱりとした仕上がりが好み | しっとりとした仕上がりが好み |
キュレルとミノンシャンプーはどちらも医薬部外品であり、かゆみ・フケを防ぐ効果が期待できます。



しかし洗浄力やあう肌質は変わってくるため、ご自身の頭皮タイプに合わせてシャンプーを選んでみてくださいね!



