【選び方】自分にあうシャンプー成分の見分け方は?肌質や髪質別におすすめタイプをまとめてみた
こんにちは。りんごの市販シャンプー解析を運営している美容師の大脇です。
皆さんはシャンプー選びにどんな情報を参考にしていますか?
TVや雑誌、SNSや検索してたどり着いたネットの情報、他人からおすすめされた商品などを参考にしてる方が多いかもしれません。
ただこれらの情報で知ったおすすめのシャンプーが、あなた自身にも相性がいいとは限りません。
なぜなら人それぞれで肌質や髪質の悩みが変わるため、その方その方で相性のいいシャンプーも変わってくるからです。
そのためシャンプー選びに迷ってしまうジプシーさんは、自分の肌質や髪質の悩みを知っておくことが、シャンプー選びで成功するための近道です。
他人の情報ではなく、自分にあったシャンプーを一番見分けられるのは「あなた自身」です。
どのシャンプーもターゲット層が決まっています。全ての方におすすめできる万能タイプのシャンプーはないため、そのシャンプーが自分の肌質や髪質にあうか判断できるようになると失敗しにくくなります。
自分の肌質や髪質に、どんなタイプのシャンプーがあうか知っておこう
自分の肌質や髪質にどんなタイプがあうかわからない…という方は、下記を参考にしてください。
かなりザックリでこれが全てではありませんが、知っておくと失敗しにくくなりますよ○
頭皮悩み例
肌質 | 悩み例 | おすすめのシャンプー例 |
---|---|---|
乾燥肌 | 肌がカサカサしやすい 乾燥で痒くなる | 優しめの洗浄力で、保湿ケアできる |
脂性肌 | ベタベタしやすい 汗をよくかく 匂いが気になる | 低刺激ながらすっきり洗えるタイプ |
敏感肌 | 痒くなりやすい 肌荒れしやすい | 優しめの洗浄力で、肌荒れ防止成分も配合 |
特に頭皮悩みはなく、今までどのシャンプーを使ってもトラブルはない方は、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。ただ日本には四季もあり、季節ごとで悩みも変わるため(夏はすっきり、冬は乾燥しやすいなど)上記を知っておくとシャンプー選びの参考になると思います。
髪の悩み例
髪質 | 悩み例 | おすすめのシャンプー例 |
---|---|---|
硬毛 | 柔らかい質感がほしい ボリューム抑えたい | 油脂でしっとり感残るタイプ(モイスト系) |
細毛や猫っ毛 | ペタッとしやすい ハリコシほしい 絡まり気になる | なるべく優しめの洗浄力で、サラサラタイプ(スムース系) |
カラー毛 | 退色抑えたい | 優しめの洗浄力で、補修&保湿成分がしっかり配合 |
ダメージ毛 | 傷みでひっかかる 傷みでパサつく | 優しめの洗浄力で、補修&保湿成分がしっかり配合 |
シャンプー選びでは「洗浄成分」に何が使われてるか注目しよう
シャンプーは約70%が水で、約20%が洗浄成分、残りの10%にコンディショニング成分やその他成分(防腐剤や香料など)が配合されてるイメージです。
シャンプーの成分構成イメージ
最近は約90%が美容成分!なんてキャッチフレーズの商品もありますが(水を含んで…)なため注意してください。(それを言うとほとんどのシャンプーにあてはまってしまうので)
つまりシャンプー選びでは洗浄成分で何が使われているかが重要で、ここで「洗浄力」を判断できるようになると失敗しにくくなります。
洗浄力別のおすすめタイプ
シャンプーそれぞれで洗浄力は変わり、おすすめタイプも変わります。下記に洗浄力別のおすすめタイプをまとめたので参考にしてください。
洗浄力 | おすすめタイプ |
---|---|
強め | 脂性肌 すっきり洗いたい 汗っかき 匂いが気になる 健康毛 |
適度 | 幅広い肌質に使いやすい |
マイルド | 乾燥肌や敏感肌 ダメージ毛やヘアケア重視 カラーの退色抑えたい 赤ちゃんや小さなお子さん |
洗浄力の見分け方
ほとんどのシャンプーは化粧品になり、化粧品では全成分表示が義務付けられています。
化粧品のシャンプーには必ず成分表が記載され、ザックリでも読み取れるようになると「これはこんなシャンプーか」と判断しやすくなりますよ。
まず成分表では、配合量が多い順で成分名を記載するルールあり。(※1%以下は順不同でもいいルールもあるがややこしくなるのでここでは割愛)
シャンプーは水の次に洗浄成分が占めるため、水の次にくる成分名をいくつか見るとある程度の洗浄力は判断しやすくなる!
- 成分表の水の次にくる成分名を4〜5個見よう
シャンプーでは基本的に複数の洗浄成分で構成されるため、使われてる洗浄成分をいくつか見ながら予測してみましょう。
下記に洗浄力別で、よく使われやすい成分例をざっくりまとめたので参考にしてください。
強めな洗浄力の成分例
成分例 | 分類 | 肌への刺激性 |
---|---|---|
ラウリル硫酸 | サルフェート系 | |
ラウレス硫酸 | サルフェート系 | |
オレフィン(c14-16)スルホン酸 | スルホン酸系 | |
スルホコサク酸(C12~14)パレス スルホコサク酸ラウレス | スルホコサク酸系 | |
ラウロイルサルコシン | アミノ酸系 | |
ココイルグリシン | アミノ酸系 | |
ラウレス-4カルボン酸 | 酸性石けん系 |
適度な洗浄力の成分例
成分例 | 分類 | 刺激性 |
---|---|---|
ラウロイルメチルアラニン | アミノ酸系 | |
ココイルメチルタウリン | タウリン系 ※アミノ酸系と分類されることも |
マイルドな洗浄力の成分例
成分例 | 分類 | 刺激性 |
---|---|---|
ココイルグルタミン酸 ラウロイルアスパラギン酸 | アミノ酸系 | |
コカミドプロピルベタイン ラウラミドプロピルベタイン ラウリルベタイン | ベタイン系 | |
ラウロイル加水分解シルク ココイル加水分解コラーゲン ココイル加水分解ケラチン | PPT系 |
見分け方のコツは? → 水の次にくる洗浄主成分をまずはチェック
上記によく使われやすい洗浄成分例をまとめましたが、基本的には複数配合されるため、洗浄力がどれくらいかはあくまで予測に過ぎません。(解析サイトを鵜呑みにしすぎてはいけないのがこれが理由)
ただ成分表は配合順で記載されるため、水の次にくる洗浄主成分で何が使われているか見ると、おおまかな骨格は判断しやすくなります。
一般的に市販シャンプーのほとんどは洗浄力が強めになりやすいので注意
市販シャンプーがいまいちおすすめされにくい理由として、あまりに強すぎる洗浄力があげられやすいです。
というのも安価になるほど低コストで洗浄力が強めなサルフェート系が配合されやすく、肌や髪を優しくケアできるか?という視点で見ると△なため。
すっきり洗いたい、皮脂汚れをしっかり落としたい方には洗浄力強めなシャンプーがおすすめですが、必要以上に肌のバリア機能を奪ってしまうこともあるため注意が必要です。(気づかぬうちに肌トラブルや髪のゴワつきに繋がることも。)
また商品コンセプトでは肌にやさしいアミノ酸シャンプーと記載されていても、全体で見ると洗浄力が強めの成分が配合されてるケースも珍しくありません。
もし肌や髪を優しくケアしたいという方は、商品に記載のキャッチフレーズだけでなく、成分表に強めの洗浄成分が配合されていないかチェックすると失敗しにくくなりますよ○
【仕上がりの髪質から選ぶ方法】商品に記載のスムース、モイストに注目してみよう
シャンプーを選ぶ上で「仕上がり」を重要視する方も多いです。
最近では仕上がりを判断しやすいよう、商品名にキーワードが記載されてることも多いので、下記をチェックしてみてください。
スムース | ダメージケア | モイスト | |
---|---|---|---|
仕上がり | サラサラ | なめらか (サラサラしっとりの間くらい) | しっとり |
用途 | 絡まりケア ペタッとしたくない | ダメージケア 艶感 | パサつき 広がりケア |
※上記はあくまで判断材料の1つです。記載のキーワードが全てにあてはまるわけではないので、商品コンセプトと照らし合わせながらチェックしてみてください。
こんな感じで記載されています
複数のラインナップがあるシャンプーは、基本的に仕上がりの質感が変わるイメージです。どのモデルが自分の髪質にあってるか判断できると、シャンプー選びで失敗しにくくなりますよ○
コンディショニング成分の効果は?「保湿」「補修」にわけて紹介
シャンプー選びでは洗浄成分で何が使われてるかを特に注目したいですが、コンディショニング成分も大切です。
例えば乾燥ケアなら、優しめの洗浄成分に加え「保湿成分」がしっかり配合されているか。ダメージケアなら「補修成分」も配合されてるかをチェックしておきたいところ。
下記に市販シャンプーで配合されやすい保湿と補修成分例をまとめたので参考にしてください。
保湿成分例
グリセリン | 低コストながら保湿効果も高く、多くのシャンプーに配合されやすい。 しっとり感やなめらかな質感を演出。 |
---|---|
セラミドNP セラミドEOP セラミドAP | セラミドの中でも特に保湿力の高いヒト型セラミド。 高い保湿力でバリア機能をUP。 |
ヒアルロン酸 コラーゲン | 高い保湿効果あり。肌や髪に潤いを与えバリア機能を高める |
ポリクオタニウム-51 ポリクオタニウム-61 ポリクオタニウム-64 ポリクオタニウム-65 | 通称リピジュア。ヒアルロン酸の2倍の保湿力があり潤いUP。 |
アルガニアスピノサ核油 | 通称アルガンオイル。高い保湿効果をもち、パサつきや枝毛を抑える。 |
ホホバ種子油 | 通称ホホバオイル。抗酸化作用があり、保湿効果も高い。 |
〇〇エキス | 保湿効果の高い植物エキスで、頭皮環境を整えやすい。 |
補修成分例
加水分解〇〇 | PPT系の補修成分。浸透性に優れ、傷んだキューティクルを整えやすい。 |
---|---|
〜ケラチン | 髪の主要成分であるケラチンを浸透させ、切れ毛や枝毛を防ぐ。ハリコシ感UP。 |
ヘマチン | 髪の補修効果、かつカラーやパーマの残留アルカリを除去する効果あり。 抗酸化作用も高い。 |
メドウフォーム-δ-ラクトン | 補修効果、キューティクルを整える。ドライヤーなどの熱に反応し結合するヒートケア成分としても配合される。 |
γ-ドコサラクトン | ドライヤーなどの熱に反応し結合するヒートケア&補修成分。 うねりを抑える効果にも期待。 |
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa | 通称ペリセア。浸透性&吸着性が非常に高く、保湿、補修効果やハリコシ感UP。 |
ラノリン脂肪酸 | カラーやパーマで流出しがちな18-MEAを補い、質感をなめらかにする |
マレイン酸 | ダメージボンドとして、傷んだ隙間を埋める働きで高い補修効果を発揮。 |
その他肌荒れ防止成分例
グリチルリチン酸2K、アラントイン、ビタミンE(トコフェロール)、アロエベラエキスなど
最後に
シャンプー選びでは、自分の肌質や髪質の悩みを知っておくことが、自分にあったシャンプーを見つけるための近道です。
また最近ではドラッグストアで買えるクオリティの高い市販シャンプーがどんどん増えています。
特に1,500円前後の中価格帯では、サロン品質に近く美容師目線でも驚かされるシャンプーがどんどん登場していますよ○
当メディア りんごの市販シャンプー解析では、ドラッグストアで買えるシャンプーを美容師が正直に解析レビューしています。
下記ではドラッグストアで買える美容師おすすめ市販シャンプーをまとめたので、こちらもあわせて参考にしてください。
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