【美容師が解説】ヘマチンは白髪に効果なし?デメリットなどまとめてみた
おすすめシャンプーを調べていくと「ヘマチン配合」のシャンプーがいいと聞いた事がある方も多いと思います。
それもその通りで、ヘマチンは美容師目線でも優秀なヘアケア成分で、シャンプーに配合されてると嬉しい成分の1つです。(とはいえ市販シャンプーではほぼ配合されてない)
そこでこちらの記事では、ヘマチンの効果やデメリットをまとめたので参考にしてください。
- ヘマチンは髪の主成分ケラチンの補修効果が高い
- 髪のハリコシ感をUP
- パーマやカラーのアルカリ除去し持続効果UP
- 頭皮の老化を防ぎ、白髪予防(エイジングケア)にも期待
- デメリットは原価が高く、価格が高くなりやすい
ヘマチンとは? → 血液のヘモグロビンから抽出される成分
ヘマチンとは動物血液に含まれる有機鉄錯化合物になります。
血液に含まれるヘモグロビンを分離&抽出して得られる成分がヘマチンになり、たんぱく質と結合しやすい性質があり。
髪の主成分の約80%はたんぱく質(ケラチン)でできており、髪のケラチンにくっつく事で高い補修効果に期待できます。
ヘマチンに期待できる効果4つ
ヘマチンに期待できる効果をまとめるとこちら。
- 髪の補修効果
- ハリコシ感UP
- パーマやカラーのアルカリ除去
- 頭皮の老化を防ぎ、白髪予防(エイジングケア)にも期待
髪の補修効果
髪の主成分はたんぱく質(ケラチン)で、ヘマチンはたんぱく質に結合しやすい性質があり高い補修効果に期待できます。
カラーやパーマを繰り返す事で髪のたんぱく質が流出し傷みやすくなりますが、ヘマチンを結合する事で高い補修効果あり。
ダメージが進行すると髪のキューティクルがめくれ剥がれやすくなりますが、ヘマチンは傷んだキューティクルを整える効果があります。
ハリコシ感UP
髪の補修効果に伴い、たんぱく質(ケラチン)にくっつく事でハリコシ感を出しやすいのもヘマチンの特徴です。
髪にコシ(弾力)がなくなってきた…
髪が年々弱々くなってきた…
髪のボリュームが減ってきた…
こんな悩みの方はヘマチン配合のシャンプーがおすすめです。
パーマやカラーのアルカリ除去
パーマやカラーをすると髪の内部に残留アルカリが残り、髪のダメージ要因の1つになります。
ヘマチンは髪の内部にある残留アルカリを除去する効果もあるため、結果パーマやカラーの持続効果UPにも期待できます。
美容室ではカラーやパーマのお流し後に、ヘマチンを髪に揉み込み残留アルカリを除去してくれる所もあり。(原価が高いので基本はやらないが…)
頭皮の老化を防ぎ、白髪予防(エイジングケア)にも期待
ヘマチンはメラニン色素をつくるチロシナーゼ酵素を活性化させる働きがあり、白髪予防や改善にも期待できます。
ヘマチンは頭皮の老化の原因になる活性酸素を取り除く効果(抗酸化作用)があり、エイジングケア効果にも期待!(※エイジングケアは年齢に応じたケアの事)
よく白髪予防としてヘマチン配合シャンプーがおすすめされるのはこのためで
- 抜け毛予防
- 白髪予防
- 加齢による髪の弾力低下を防ぐ
といったケアをしたい方にヘマチン配合シャンプーはおすすめです。
とはいえ生えてる白髪を黒髪に戻すといった効果は基本ないため注意しましょう。(あくまで予防)
デメリットは原価が高く、商品価格が上がりやすい事
ヘマチンはヘアケア、頭皮ケア、エイジングケアに優秀という大きなメリットはありますが、価格が高くなりやすいというデメリットあり。(とはいえそのくらいかなと)
もともとの原価が高いため、配合量が多いほど商品価格も高くなりやすいです^^;
価格が安価な市販シャンプーでほとんど配合されないのはこれが理由です。(高くてコスト上配合できない)
またヘマチン配合なのに価格が安い商品はそんなに配合されてないとも言えます。
【補足】ヘマチンがどれくらい入ってるかを見分ける3つの方法
ヘマチンがどれくらい配合されてるのか正確には分かりませんが、下記の方法である程度「予測」はできます。
僕自身が実際に見分けてる方法なので参考にしてください。
- 成分表に記載のヘマチンの位置を見る
- 商品の色を見る(原液は黒なので、配合量が多いほど茶色になりやすい)
- 価格帯から逆算
※シャンプーの見分け方です。
成分表に記載のヘマチンの位置を見る
まず商品の成分表は配合量が多い順で記載されています。
そのためヘマチンが上にあればあるほど配合量が多いと予想しやすいです。(逆に下にあるほど少ない)
とはいえ配合量が1%以下の成分は順不同で記載できるというルールもあり、中には1%以下の成分でヘマチンを上に持ってくる事で高配合を謳う商品もあるため注意が必要です。
商品の色を見る(原液は黒なので、配合量が多いほど茶色になりやすい)
ヘマチンの原液は真っ黒なため、ヘマチン配合シャンプーの液体は茶色になりやすいです。
また逆を言えば、色が透明なほどヘマチンはほとんど配合されてないとも予想できますね!
上記はヘマチン配合のシャンプーですが「ほぼ透明」なため、ほとんど配合されてないんだな〜と予想できるシャンプー例です。
ただヘマチン以外にも茶色になりやすい成分もあるため、茶色=ヘマチンが高配合とは言い切れませんのでご注意を。中にはヘマチン以外の茶色になりやすい成分をうまく処方し、高濃度へマチンと謳う商品もあるかもなので。。(真相は闇の中…)
価格帯から逆算
上記2つはあくまで目安でしたが、個人的には「価格帯」から逆算するのが一番信頼性あるかなと思います。
というのもヘマチンは原価が高いため、配合量が多いほど商品価格は必ず上がります。
つまり価格が安いほどほとんどへマチンは配合されていなく「おまけ程度」かなとほぼ断定できます。(とはいえ少量でも入ってれば嬉しいがw)
ある程度ヘマチン配合された商品は2,500円〜を目安にしていいかなと個人的には思います。(あくまで僕の考えです)
まとめ → ヘマチンはヘアケア&頭皮ケアにかなり優秀な成分!
ヘマチンは原価が高く商品価格が高くなりやすいデメリットはあるものの、ヘアケアや頭皮ケアにかなり優秀な成分になります。
市販シャンプーではほとんど配合されない貴重な成分でもあり、成分表に記載されてると「お!」と思ってしまうほど^_^
特に髪が弱々しくなりハリコシ感がほしい方や、今後の白髪予防やエイジングケアしたい方にヘマチン配合のシャンプーは特におすすめ。
最後に下記は個人的におすすめしやすいヘマチン配合のharu kurokamiシャンプーです。
今回の記事を見てヘマチン効果に興味を持った方は是非試してみてください。