オレフィン(C14-16)スルホン酸Naが入ったシャンプーは悪い？美容師が注意点を解説

成分名	オレフィン(C14-16)スルホン酸ナトリウム
属性	アニオン(陰イオン)界面活性剤
洗浄力	かなり強め
用途	洗浄、泡立ちUP

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naの特徴

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは、炭素数14から16のオレフィン（アルケン）から得られるスルホン酸塩で、界面活性剤として幅広く利用されています。

化粧品やボディソープ、シャンプーなどのスキンケア製品にも使われています！

またオレフィン(C14-16)スルホン酸Naの特徴をあげるとこちら。

• 洗浄力がかなり強め
• 泡立ちが良く、泡切れもよい

洗浄力がかなり強め

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは強力な洗浄力で頭皮や髪の汚れを効果的に落としやすく、皮脂やスタイリング剤の残りをしっかり落としやすいのが特徴です。

• 脂性肌
• 汚れをしっかり落としたい
• 頭皮のベタつきや臭いが気になる

なんて方におすすめしやすい洗浄成分に。

ただ強い洗浄力のせいで「肌が突っ張る」「髪がギシギシする」「カラーの色落ちが早い」と感じる可能性もあるため、マイルドに洗いたい方は避けたい成分の1つです。

ラウリル硫酸Naとの違い

ラウレス硫酸Na（ラウリル硫酸）	オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
石油由来	植物由来

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは植物由来なため優しいと思いそうですが、洗浄力が非常に強く、必要以上に皮脂や肌のバリア機能をとってしまう可能性あり。そのためマイルドに洗いたい方はなるべく配合されてない商品がおすすめです。

泡立ちが良く、泡切れもよい

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは泡立ちがいいのも特徴の一つ。

また泡切れもいいため、すすぎ時に肌や髪に残りにくくしっかり流しやすい成分でもあります。

安全性は高いが「洗浄力」が強いので、乾燥肌、ダメージ毛、カラー毛の方は注意

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naの皮膚刺激性は低く安全性も高いと言われてるため、化粧品やボディソープ、シャンプーなどのスキンケア製品にも数多く使われています。

ただ注意点としては洗浄力がかなり強いため、乾燥肌の方は肌が突っ張る可能性があるため頭に入れておきたいところ。

また洗浄力が強めのオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが配合されたシャンプーは、ダメージ毛がギシギシ、カラーの色落ちが早い…といった可能性もあるため、ヘアケア重視の方にはおすすめしにくい点も。

下記ではダメージケア向き市販シャンプーをまとめてますので、こちらも参考にしてください。

サルフェートフリーと謳いつつ、オレフィンを配合するシャンプーも多いので注意

オレフィン(C14-16)スルホン酸Na以外で強力な洗浄力を持つ成分として、サルフェート（ラウレス硫酸など）が挙げられます。

そして最近では上記の硫酸系成分が避けられがちになってきているため、サルフェートフリーのシャンプーが増えています。

ただ1つ注意してほしいのが、洗浄力の強い硫酸系をいれてない（サルフェートフリー）と謳いつつ、代用としてオレフィン(C14-16)スルホン酸Naを配合したシャンプーもあること。

決してオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが悪い成分ではないですが、肌質や髪質によっては避けた場合もあるため、シャンプー選びの豆知識として覚えておきましょう！

オレフィン(c14-16)スルホン酸Naが入ってる市販シャンプーは？

ドラッグストアで売ってるオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが入ったシャンプーを下記にまとめてみました。

成分表で水の次に多いのが洗浄成分です。中でも（洗浄成分の配合量として）オレフィン(C14-16)スルホン酸Naが1.2番目に記載された商品をピックアップ。

Diane（ダイアン）

商品名	Diane ダイアンシリーズ
価格	700円前後
メーカー	株式会社ネイチャーラボ
内容量	450ml
主な洗浄成分	オレフィン(c14-16)スルホン酸Na×ベタイン

DOROAS（ドロアス）

商品名	DROAS（ドロアス）シリーズ
価格	1,000円前後
メーカー	株式会社I-ne
内容量	400ml
主な洗浄成分	オレフィン(c14-16)スルホン酸Na×ベタイン

ジュレーム ※iPシリーズ

商品名	ジュレーム ※iPシリーズ
価格	800円前後
メーカー	KOSE（コーセー）
内容量	480ml
主な洗浄成分	ココイルグルタミン酸TEA×オレフィン(c14-16)スルホン酸Na

※ジュレームシャンプー（iPシリーズ）では、洗浄主成分はマイルドな洗い心地のアミノ酸（ココイルグルタミン酸TEA）となり、助剤としてオレフィン(c14-16)スルホン酸Naが配合。

＆honey（アンドハニー）

商品名	＆honey（アンドハニー）シリーズ
価格	1,500円前後
メーカー	株式会社ヴィークレア
内容量	440ml
主な洗浄成分	ベタイン×オレフィン(c14-16)スルホン酸Na

※アンドハニーシャンプーシリーズでは、洗浄主成分はマイルドな洗い心地のベタイン系に、助剤としてオレフィン(c14-16)スルホン酸Naが配合されたモデルが多いです。

＆Prism（アンドプリズム）

商品名	＆Prism（アンドプリズム）シリーズ
価格	1,500円前後
メーカー	株式会社H2O
内容量	415ml
主な洗浄成分	ベタイン×オレフィン(c14-16)スルホン酸Na

※アンドプリズムシャンプーでは、洗浄主成分はマイルドな洗い心地のベタイン系に、助剤としてオレフィン(c14-16)スルホン酸Naが配合。

ウルリス

商品名	ululis（ウルリス）シリーズ
価格	1,500円前後
メーカー	株式会社H2O
内容量	340ml
主な洗浄成分	ベタイン×オレフィン(c14-16)スルホン酸Na ※モイストとコントロール

※ウルリスシャンプー（モイストとコントロール）では、洗浄主成分はマイルドな洗い心地のベタイン系に、助剤としてオレフィン(c14-16)スルホン酸Naが配合。またオレフィンの配合量はリペアとシャイニーが少ないモデルとなっています。

プルント

商品名	Purunt.（プルント）シリーズ
価格	1,500円前後
メーカー	アンド・ナイン株式会社
内容量	380ml
主な洗浄成分	ベタイン×オレフィン(c14-16)スルホン酸Na ※コントロール アミノ酸×オレフィン(c14-16)スルホン酸Na ※モイストリッチ

※プルントシャンプー（コントロールとモイストリッチ）では、洗浄主成分はマイルドな洗い心地のベタインやアミノ酸系に、助剤としてオレフィン(c14-16)スルホン酸Naが配合。またオレフィンの配合量はディープリペアとリライトリペアが少ないモデルとなっています。

ulumee （ウルミー）

商品名	ulumee ウルミーシリーズ
価格	1,500円前後
メーカー	インターコスメ株式会社
内容量	480ml
主な洗浄成分	オレフィン(c14-16)スルホン酸Na×ベタイン

YOLU ヨル ※カームナイトリペア

商品名	YOLU ヨル カームナイトリペアシャンプー
価格	1,500円前後
メーカー	株式会社I-ne
内容量	475ml
主な洗浄成分	オレフィン(c14-16)スルホン酸Na×ココイルグルタミン酸TEA

KNOLL（クノール）

商品名	KNOLL（クノール）シリーズ
価格	1,700円前後
メーカー	KOSE（コーセー）
内容量	500ml
主な洗浄成分	オレフィン(c14-16)スルホン酸Na×ココイルメチルタウリンNa ※モイスチュアコントロール、リペアコントロール、フォルムコントロール ココイルメチルタウリンNa×オレフィン(C14-16)スルホン酸Na ※カラーコントロール

※クノールシャンプー（モイスチュア、リペア、フォルム）の洗浄主成分はオレフィン(c14-16)スルホン酸Naが配合。またカラーコントロールがオレフィン配合量がやや少ないモデルとなっています。

アミノレスキュー

商品名	O/NE aminoRESQ ワンアミノレスキューシャンプー
価格	1,500円前後
メーカー	株式会社AQUA・NOA
内容量	400ml
主な洗浄成分	オレフィン(c14-16)スルホン酸Na×ベタイン

マイブースターズ

商品名	マイブースターズシャンプー
価格	1,500円前後
メーカー	株式会社ネイチャーラボ
内容量	400ml
主な洗浄成分	オレフィン(c14-16)スルホン酸Na×ベタイン

オレフィンが入ってないおすすめ市販シャンプーは？

市販シャンプーの多くでは、洗浄力が極端に強いオレフィンやサルフェート（ラウレス硫酸など）が配合された商品が多いです。

そこでオレフィンやサルフェート成分をしていない、美容師おすすめの市販シャンプーを下記にてまとめたので、気になる方は参考にしてください。