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【サルフェート】ラウレス硫酸Naとラウリル硫酸Naは悪い?違いを美容師がわかりやすく解説

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シャンプーに詳しくない人でも、ラウレス硫酸Na(ナトリウム)や、ラウリル硫酸Naといった成分名は聞いた事がある方も多いかもしれません。

上記は硫酸系界面活性剤になり、多くのシャンプーに洗浄目的で配合される成分でもあります。

ラウレス硫酸が入ってる市販シャンプー一覧はこちら

ラウレス硫酸Na(ナトリウム)や、ラウリル硫酸Naが配合されているシャンプー

しかし最近ではサルフェートフリー(硫酸系をいれない)シャンプーも増えてきており、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naを避ける消費者が増えてきているのも事実。

サルフェートフリーの市販シャンプー
サルフェートフリーの市販シャンプー

そこでこちらの記事ではラウレス硫酸Naとラウリル硫酸Naの「違い」をわかりやすく解説。

美容師の大脇

またこれらがなぜ避けられるのか、デメリットなどもまとめてみたので参考にしてください。

この記事のまとめ
  • ラウリル硫酸Naは刺激性が高く、改良されたものがラウレス硫酸Na
  • ラウレス硫酸Naの安全性は高いが、洗浄力が非常に強力なので注意
  • とはいえラウレス硫酸Na=悪!ではない
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この記事の監修者

訪問美容室Ringo
  • 外出が難しい方へ出張美容サービスを展開
  • 三重県の一部地域(津〜四日市)で活動中
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美容師 大脇貴志
  • 三重県の 訪問美容室Ringo 代表
  • 日本化粧品検定特級コスメコンシェルジュ
  • 化粧品成分1級(成分上級スペシャリスト)
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【違い】ラウレス硫酸Naはラウリル硫酸Naを改良したもの

まずラウレス硫酸Naはラウリル硫酸Naを改良した成分になります。

というのもラウリル硫酸Naは非常に強力な洗浄力を持っているほか、分子が非常に小さく、肌に浸透し残留性が高いのが特徴でした。

そのため肌や髪に長時間残りやすく、肌や髪へのトラブル要因になりやすい成分でもあったんです。

美容師の大脇

ラウリル硫酸Naは分子が小さく浸透力が高いため、肌のバリア機能をになっているセラミドを破壊させ、肌荒れの原因になりやすいて成分でもあったんです。

ラウリル硫酸Naは肌に浸透し、残留性が高いためトラブル要因にも
ラウリル硫酸Naは肌に浸透し、残留性が高いためトラブル要因にも
ラウリル硫酸Naの危険性

洗浄力が高く汚れを落としやすいが、分子が小さい事で浸透性&残留性が高く、肌や髪のたんぱく質を変質(たんぱく変性)させてしまう危険性が。

皮膚ではかぶれや赤み、痒みトラブル、髪はパサつく、ゴワつく、薄毛、最悪の場合は脱毛といったトラブル要因にも。

そしてそこで改良されたのがラウレス硫酸Naです。

美容師の大脇

ラウレス硫酸Naは、ラウリル硫酸Naにポリオキシエチレン基という鎖をつけて分子を大きくしたものになり、残留性や浸透を抑えた改良版に!

ラウリル硫酸Naのような浸透や残留性を抑え、安全性を高めたものがラウレス硫酸Naになります!

ラウレス硫酸Na(ナトリウム)や、ラウリル硫
とはいえ未だラウリル硫酸が主成分のシャンプーありです…

ラウレス硫酸Naの安全性は高いが、洗浄力は強力なので注意

ラウリル硫酸Naの毒性や刺激性を抑えたものがラウレス硫酸Naになるため、安全性は高く安心して使用しやすい成分になりました。

ただ皮膚への浸透や残留性は抑えるものの、洗浄力は非常に強力なため、敏感肌や乾燥肌の方、髪の毛を優しくケアしたい方には注意してほしい成分である事は変わりません。

頭皮トラブル
美容師の大脇

ラウレス硫酸Naも、汚れだけでなく肌のバリア機能まで奪いやすい強い洗浄力をもつため、上記の方は避けたい成分でもあり。

ラウレス硫酸Naの危険性

ラウリル硫酸Naのような浸透や残留性はないものの、洗浄力はかわらず強力なため、乾燥からの痒みや赤み、フケなどのトラブル要因にも。

また髪のキューティクルを傷めやすいため、カラー毛やパーマ毛、ヘアケア重視の方は避けた方がいい成分とも言えます。

とはいえ硫酸系=入ってるから悪ではないため注意

ここまで書くと「硫酸系とかやばいのになんで入ってるんだよ…」と思いそうですが、答えはシンプルでコストが安いからです。

美容師の大脇

逆に体や髪に優しいと言われるアミノ酸系シャンプーはコストが高いため、価格も高くなりがちです。(サロンシャンプーなど)

価格が安めの市販シャンプーに基本ラウレス硫酸Naが配合されてるのは、コストを抑えるために配合せざるをえないとも言えますね…。

メンズの頭皮

ただラウレス硫酸Naが入ってるからといって必ずしも「悪!危険!」というわけではありません。

というのもオイリー肌の方や汚れをしっかり落としたい方、スッキリ感重視の方は洗浄力をあげた方が満足度は高いです。

美容師の大脇

逆にオイリー肌の方がマイルドな洗浄力シャンプーで洗うとよりベッタベタに…。

つまり大事なのは「ラウレス硫酸=悪」ではなく、その方それぞれであうあわない成分があるという事。

どのシャンプーにもメリットデメリットがあり、自分にあうあわないがあるため、自分にあったシャンプー選びが一番大切だというわけですね。

美容師の大脇

その上でラウレス硫酸などの成分が入ってるかを一つの「指標」にして選ぶのが大切です。

※基本はいくつかの洗浄成分を混ぜてるため、バランスとるために配合される事もあり

ラウレス硫酸Naは洗浄力が非常に強力なため、頭皮や髪を優しく洗いたいという方には不向きの成分です。

しかしシャンプーは基本いくつかの洗浄成分が混ざりながら配合されているため、全体のバランスを整える上でラウレス硫酸Naが配合される事もあり。

洗浄力がマイルドなアミノ酸系やベタイン系が主成分になりつつ、すっきり感を上げるためにラウレス硫酸Naを少し配合。etc…

シャンプーには必ず成分表が記載されており、配合量が多い順で記載されています。

美容師の大脇

そのため水の次にくる主成分がラウレス硫酸Naになっているシャンプーは注意した方がいいですが、4〜5番目とかになってればある程度洗浄力が抑えられてる事が多いですよ。

ラウレス硫酸Naのかわりに使われる「オレフィン(C14-16)スルホン酸ナトリウム」もあり

最後の補足として、ラウレス硫酸Naのようなサルフェート(硫酸系)が避けられやすくなっている事から、代替えとしてオレフィン(C14-16)スルホン酸Naを配合するシャンプーも増えています。

オレフィンが配合されているシャンプー成分表

ただオレフィン(C14-16)スルホン酸Naもラウレス硫酸Naと同じくらい強い洗浄力があるといわれているため、乾燥肌や敏感肌の方、ヘアケア重視の方は注意しておきたい成分でもあり。

美容師の大脇

オレフィンは知らない方も多く、サルフェートフリーと謳いつつ(同じくらいの洗浄力をもつ)さらっとオレフィンを配合…なんて商品もあるのでご注意を…。

以上、こちらの記事ではラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naについてまとめてみました。

下記ではラウレス硫酸が入ってるシャンプーを一覧でまとめたので、こちらも参考にしてください。

当メディアは全ての商品を実際に使用し、美容師目線で正直にレビューしています。しかし記事内容は個人の体験談や感想をまとめたものであり、必ずや効果や安全性を保証するものではない事をご了承ください。また価格は記事執筆時時点のものであり変動する可能性もあります。

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