【美容師が解説】シリコン入りシャンプーをおすすめしない本当の理由
シリコンは髪によくない?と疑問に持つ方もいますが、決して悪い成分ではなく、むしろ髪の質感をなめらかにしてくれる効果があります。
そのため指通りが気になる方や髪のまとまり感がほしい方は、シリコンの入ったコンディショナーやトリートメントを使用するのがおすすめ。
ただ少しややこしくなりますが、シリコン入りの「シャンプー」となると、美容師目線では正直おすすめしにくくなります。
この記事ではなぜシリコンが入った「シャンプー」がおすすめしにくいかまとめたので参考にしてください。
シャンプーにシリコン配合=強洗浄力をごまかしてるケースが多い
シリコン入りシャンプーがおすすめしにくい理由は、ズバリ強洗浄力を(シリコン配合で)ごまかしてるケースが多いため。
ジメチコン、ジメチコノールなど記載。(〇〇メチコンはシリコーンです)
どういうことかと言うと、低価格帯の市販シャンプーでは低コストで強洗浄力のサルフェート系洗浄成分(ラウレス硫酸など)が配合されやすくなります。
こちらのサルフェート系洗浄成分は洗浄力、脱脂力がかなり強く、髪がゴワゴワになりやすいデメリットが。そこでシリコンを配合し、なるべく軋みにくいよう使用感をごまかしてるイメージに。
強洗浄力のシリコン入りシャンプー例
つまりシリコン入りが悪いわけではなく、強洗浄力のいまいちな使用感をシリコン配合で分かりにくくしてる背景がおすすめしにくい理由です。
シャンプーで配合される洗浄成分の「質」がよければ、シリコンをわざわざ配合する必要はありません。ただ低価格帯になるほど低コストで強洗浄力のサルフェート系が配合されやすく、使用感をよくするためにシリコンを入れざるを得ないのが現状です。
シリコン入りサルフェート系シャンプーの知っておきたい注意点
ドラッグストアで見かけるシリコン入りシャンプーの代表格としては(低価格帯の)ツバキ、ラックス、パンテーン、ダブ、エッセンシャルなどがあげられます。
どれも700円前後で買える人気シャンプーですが、上記にあげた商品の共通点として洗浄主成分がサルフェート系(ラウレス硫酸)になっています。
成分表に記載の、水の次にくる成分名に注目
ただ上記のサルフェート成分は洗浄力と脱脂力が非常に強く、肌に必要なバリア機能まで洗い落としてしまう可能性もあり注意してほしいところ。
特に乾燥肌の方でヒリヒリしやすい方は強すぎる洗浄成分が原因の可能性も。また継続使用で髪のキューティクルまで傷めやすいため、ヘアケア重視の方もおすすめしにくいです。
上記シャンプーはシリコン配合されてることで使用感はよく「安いけど十分いいわ」と感じやすいが、継続使用でキューティクルが傷みゴワつきやすくなることも。
サルフェート系の洗浄成分は低コストで泡立ちもいいことから、多くの市販シャンプーで配合されやすい代表格的な成分です。
すっきり洗いたい、汚れをしっかり落としたい方にはいいですが、髪を綺麗にケアしたい方はなるべく洗浄力を抑えたシャンプーの使用がおすすめです。
【補足】コンディショナーにシリコン配合はヘアケア目線でもおすすめ
シリコン入りシャンプーをおすすめしにくい理由を解説しましたが、コンディショナーには配合されていても問題ありません。
むしろ髪のまとまり感がほしい、指通りをなめらかにしたい方は、シリコン配合のコンディショナーの使用がおすすめです!
シリコンは髪の表面がなめらかになるようコーティングしてくれるイメージです。被膜感が苦手で素髪感が好みの方にはおすすめしにくい点もありますが、髪を綺麗に見せたいヘアケア重視の方は、シリコン配合のコンディショナーやトリートメントがおすすめ◎
現にドラッグストアで販売されてるシャンプーにシリコンフリーと記載あっても、セットのコンディショナーには配合されてるケースがほとんどですからね。
シャンプーにシリコンフリーと記載あるため「シリコンて悪い…?」と疑問に持つ方もいると思いますが、髪をケアするコンディショナーやトリートメントには配合されていても問題ありません。
是非シャンプー選びの豆知識として参考にしてください。
自分にあったシャンプーの選び方はこちらから
また下記ではドラッグストアで買える美容師が認めたおすすめ市販シャンプーをまとめています。